資源エネルギー庁によると、旅客部門におけるエネルギー源別の構成比の変化は、乗用車に使われるガソリンの割合が上昇しています。つまり、地球温暖化にとっても大きな割合を占めているのが「車」です。ちょっとした工夫で、大きく減らせる可能性もあります。
出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2019」
移動手段は出来るだけ公共交通機関を使いましょう。また、近距離は自転車や徒歩ですと二酸化炭素排出量はゼロで健康にも良いですよ。
温室効果ガスインベントリオフィス:「日本の温室効果ガス排出量データ」、国土交通省:「自動車輸送統計」、「航空輸送統計」、「鉄道輸送統計」より、国土交通省環境政策課作成
車が1Lのガソリンを使用するとCO2発生量は2Lペットボトル600本分近くになることをご存知でしたか?
A さんの過去2年間のガソリン消費実績。車を放棄するとこの分が削減になります。
ガソリン消費量は年間約520
L(82,770円)。
二酸化炭素の年間排出量は520(消費量[L])×2.32(排出係数[kg/L])= 1,206[kg]。
二酸化炭素を体積に換算すると1,206×1,000/44×22.4 =
613,964[L]。
木によるCO2の吸収は年間約14kg/本だから削減量を木に換算すると1,206/14 = 86[本]。
ガソリン削減量:3.0 L/月
CO2削減量:7.0 kg/月
ガソリン削減量:43 L/月
CO2削減量:100 kg/月
車を運転させる時には、「発進」、「巡行」、「減速」、「停止」のパターンを繰り返します。それぞれの場面で、ガソリン消費を減らすポイントがあります。
徐々に踏み込んで発進します。5秒かけて、時速20kmになる程度が目安です。実際に秒数を数えてみてください。
資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬2017年8月」等より作成
しっかりと車間距離をとり、アクセルやブレーキを繰り返すのではなく、一定速度で走ると、燃費がよくなります。
資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬2017年8月」等より作成
前方に赤信号が見えた時、直前までアクセルを踏んで直前で止まるのではなく、早めにアクセルをオフにしておいて自然と止まるほうが、燃費がよくなります。
資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬2017年8月」等より作成
慣れない場合には、信号待ちで無理にする必要はありませんが、停車時にはストップしておくことが大切です。自動的にアイドリングストップする車もあります。
資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬2017年8月」等より作成
カーエアコンの使用により燃費が大幅に落ちることが有ります。ハイブリッドカーや電気自動車では、暖房を使うことも燃費を大きく下げます。
空気圧が減っていると、タイヤの抵抗が大きく燃費を落とします。
つい積みっぱなし担っている荷物。その分を運ぶために、無駄にガソリンが使われています。
空気抵抗が増加すると車両の走行抵抗も増し、燃料消費量が多くなります。高速になるほど空気抵抗は増大します。窓を開けたり、使わないキャリアなど不要物を外すよう、心掛けましょう。
渋滞は燃費が落ちますし、ストレスもたまります。自分の車も渋滞に一役買っている点も見落とさないでください。なるべく渋滞を避けられるように、計画してみましょう。
走行の妨げになる分だけ、周りの車の燃費が悪くなります。安全のためにも、駐車ルールは守りましょう。
新車を買うときは、出来るだけエンジンの小さな車(普通車→軽自動車)、CO2排出量が少なく燃費の良い経済車を、天然ガス車、電気自動車、ハイブリッド車、LPG車、燃料電池自動車などの低公害車を積極的に選びたいですね。
また、低公害車を共同で利用する「カーシェアリング」もエコな移動手段と言えるでしょう。
走行距離はメータに表示されています。給油のときに、燃費を確認してみましょう。