省エネ道場

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地球温暖化と省エネの基礎知識

地球温暖化って何?

「地球温暖化について」、説明をします。最近、天気がおかしいと思いませんか。

異常気象の頻発 経験のない大雨・雹

地球温暖化になれば、異常気象が頻発に起こり、経験のない大雨や雹(ひょう)が降ったり

異常気象の頻発 竜巻

竜巻がおこったり

異常気象の頻発 大型台風

大型の台風が増えたりしています。

異常気象の頻発 猛暑

また、猛暑日が増えたり

異常気象の頻発 干ばつ

極端な暑さや大雨などの異常気象により干ばつで水や食料に影響が出るとも言われています。

クイズ

ここでクイズです。過去132年の間に、世界の平均気温は何度上昇しているでしょうか?過去132年とは、1880年から2012年の間で、1880年は、日本では明治時代になります。

IPCC Report Communicator

クイズの正解

答えは、1番の0.85℃の上昇です。グラフのように、気温は、年によって上下に変動があります。この132年の間、世界の年平均気温は上下に変動しながら、右肩上がりになっています。この右肩上がりの差が0.85℃です。

IPCC Report Communicator / AR5 WG1 政策決定者向け要約 Fig SPM.1

クイズの補足

2番の1.14℃上昇、これは日本のことです。日本の平均気温は、この100年、約1.14℃、上昇しています。集計期間が違うので単純には比較できませんが、世界の平均気温と比較して、高い上昇率となっています。
3番の2.7℃上昇は、大阪のことです。大阪など大きな都市の気温上昇は地球温暖化の影響に加え、都市部のアスファルト、ビルの排熱などによるヒートアイランド現象が無視できないと考えられています。

IPCC Report Communicator

地球温暖化とは

温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)等が空気中に排出されることにより、地球が薄着を着たように地球の熱が閉じ込められて、地球全体の温度が上がることです。それにより、今までにない異常気象等が起こっています。

CO2濃度は上昇しているの?(1)

空気中のCO2濃度の測定は、1958年から行っていて、当初のCO2濃度は315ppm(ピーピーエム)程度でした。 それが、2015年の3月には日平均値が初めて400ppmを超えました。

CO2濃度は上昇しているの?(2)

CO2濃度が上がるにつれ、気温上昇が起こっています。

奈良でも起きてるの? 平均気温

奈良でも温暖化が起こっているでしょうか。
奈良市の気温は、100年間で平均気温が2℃上昇しています。

奈良でも起きてるの? 桜開花日

奈良は桜が有名です。温度が上昇していることを植物は敏感に感じ取っています。ソメイヨシノの開花日が50年間で6日も早まっています。最近は桜の開花が昔に比べて早くなったように思いませんか。

奈良でも起きてるの? カエデ紅葉日

カエデの紅葉についても同じで、温度が上昇していることを植物は敏感に感じ取って、イロハカエデの紅葉日が50年間で20日も遅れています。最近、紅葉が昔に比べてずいぶんと遅くなったように感じませんか。

どこまで温度が上がるの?

IPCC(気候変動 に関する政府間パネル)のAR5(第5次評価報告書)の中で、各国が最大限、CO2削減努力をすれば、この世紀末の2100年には0.3℃から1.7℃の上昇でおさえられる。一方、何の対策もしなければ、最大4.8℃も上がるという重大な警告を発しています。

2100年の気温変化の予測(静止画)

2050年ごろまでは、気温上昇の変化があまりありません。だからといって対策を取らないでも大丈夫と思っていると、2050年以降に大きく差が出てきます。気温上昇が始まる2050年ごろから対策を取っても、遅いかもしれません。あなたはどちらを取りますか。

IPCC Report Communicator

CO2の発生源はどこ?

部門別でみると、全国では、産業部門から最も多く排出され、家庭部門からの排出が18%ですが、奈良県は工場が少ないこともあり、家庭部門からの排出が33%となっています。したがって、各家庭からのCO2削減が重要となります。

出典:奈良県環境政策課ホームペジ「エコなら」

将来どのようなリスクがでるの?

温暖化になれば、将来、どのようなリスクがでるのでしょうか。将来の、主要なリスクとしてこのような8個のリスクが挙げられています。まず初めに、海面上昇・高潮、洪水・豪雨、それに伴うインフラ機能停止、熱中症等が続きます。

出典:JCCCA IPCC第5次評価報告書特設ページ

今私たちにできることは?

今私たちにできることは? 緩和策と適応策

地球温暖化への対策は、大きく分けて「緩和策」と「適応策」の2つがあります。緩和策は、私たち1人ひとりが節電・省エネ等で温室効果ガスを減らすことです。適応策は、大雨や熱中症等の温暖化による悪影響に備えることです。

パリ協定

2015年12月にフランス・パリで、COP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)が開催されました。 この会議で、2020年以降の新しい温暖化対策の枠組みが、すべての国の合意のもとに作られました。 これがパリ協定です。 その後2016年11月4日にパリ協定は発効されました。

COP21の結果(パリ協定の概要)

パリ協定は、地球温暖化防止のため、「平均気温を産業革命前から、2℃より十分低く保つ。1.5℃以下に抑える努力を追及する」を目標に掲げ、参加した196カ国・地域の合意の下で決められました。

環境省資料に基づき作成

地球温暖化対策計画 -2016年5月13日閣議決定-

日本でもパリ協定に基づいて、2030年の温室効果ガスの削減目標を2013年比で26.0%削減を決めました。 ただし、家庭部門ではより厳しい39.4%削減となっています。 私たちのライフスタイルを省エネ型に変えていくことがさらに重要になってきます。

環境省資料に基づき作成

SDGs

SDGsには17の大きな目標と169のターゲットがあります。

新国民運動:COOL CHOICE(賢い選択)

政府は、地球温暖化対策として2030年に温室効果ガス(ほとんどがCO2)を2013年比で26%削減のために新国民運動:COOL CHOICE(未来のための賢い選択)を始めました。

環境省資料に基づき作成

奈良県の地球温暖化対策

奈良県も地球温暖化対策として、奈良県環境総合計画(2016-2020)の7本柱の一つとして、低炭素社会の実現として温室効果ガスを2030年(H42) までに、2013年(H25)比で30.9%削減を掲げています。 家庭のCO2削減にはCO2排出量等が見える「奈良の環境家計簿」をご利用ください。