太陽光発電施設:三郷町役場、三郷町立図書館、福祉保健センター、三郷中学校、南畑幼稚園、西部保育園、立野防災倉庫
 木質バイオマス施設:三郷町役場、もみじ湯、清掃センター、信貴の湯、のどか村(野菜栽培温室)、三郷北小学校

 三郷町は人口約二万三千人で主に大阪のベッドタウンとして発展している町です。近年の環境問題の機運の高まりにより2019年に国から「SDGs未来都市」に選定され、「持続可能な開発目標」と言うSDGsの基本理念を踏まえた様々な施策を展開している町です。その後、2021年3月には「ゼロカーボンシティ」を宣言し、2022年11月には奈良県内の自治体初となる「脱炭素先行地域」に国から選定されるなど、2050年カーボンニュートラルにむけて、着実に歩みを進めている町です。
 今回の調査では、太陽光発電設備としては、勢野西地区の3か所、三郷町役場(10.4kWのPV、22.4kWの蓄電池)、三郷町立図書館(13.2kWのPV)および福祉健康センター(10.4kWのPV、22.4kWの蓄電池)の調査を実施し、また、立野北地域の3か所、三郷中学校(20kWのPV、20kWの蓄電池)および、百人一首「千早ふる神代も聞かず竜田川 からくれないに水くくるとは」で有名な龍田神社の近くの南畑幼稚園(5.8kWのPV、11.2kWの蓄電池)の調査を、そして、立野南地域では、信貴山縁起絵巻で有名な信貴山神社近くの西部保育園(46.6kWのPV)の調査を実施しました。なお、三郷町役場、福祉保健センター、三郷中学校および南畑幼稚園の4か所は非常時の防災拠点としての役割も担うことが期待されており、蓄電池を設置しています。
 次に、木質バイオマス施設についてですが、三郷町役場(ペレットストーブ)、もみじ湯(立野共同浴場、ペレットボイラー)、清掃センター(木材破砕機、ペレタイザー、バイオマス乾燥機)、信貴の湯(ペレットボイラー)、のどか村(野菜栽培室、薪ボイラー)および三郷北小学校(ペレットストーブ)を調査しました。

 (2023年5月22日取材)