サークルおてんとさんは、2002年9月、ならコープ有志による「自然エネルギー研究会」として発足、 その後、サークルおてんとさんに名称変更、2013年10月に NPO法人となり、現在に至っている。
 市民共同発電所を奈良県内につくることを目的に活動しており、並行して温暖化防止の啓発活動とネットワークづくりなども行っている。
 発電所設置の原資は、市民からの寄付金の他、設置される施設の資金、NEDO 等の公的補助金で賄われ、 2号機以降はグリーン電力証書の売却益や売電収入による「おてんとさんちょきん」と呼ばれる自前の資金も活用されている。
 6号機(あすならホーム西ノ京)と7号機(かかしの会)には、奈良市の補助金を活用して、蓄電池を併設し、災害時の停電への備えも行っている。
 理事長の清水順子さんは、資金調達の面で、寄付金集めや公的補助金の申請などに大変苦労されていると思う 一方で、売電収入やグリーン電力証書の売却益といった自前の収入源が確保されていることをうらやましく思った。

 (2020年12月取材)