7/30(土)に予定していました当イベントは、新型コロナウイルス感染症の急拡大の状況を鑑み、11月3日(木・祝)9:00~14:00に延期することと致しました。
(感染拡大状況によっては、日程・内容が変更になる場合があります)

▼お申込方法(申込期間:8/26~9/16)

申し込みは終了しました。

大和川源流の里山でのびのび自然体験!大和川の水はどこから来るの?
水質調査や里山探索、ビオトープ池の昆虫観察などを通していのち育む水の大切さを学ぼう!

場所:山野草の里
(桜井市三谷)
*集合解散は近鉄・JR桜井駅

  • ◆定員:40名(抽選により決定)
  • ◆対象:小中学生とその保護者
  • ◆参加費:小学生無料、中学生以上おひとり700円(昼食代等込み)
  • ◆内容(予定):里山探索、水質調査、竹クラフトまたはビオトープ池の昆虫観察
  • ◆講師:中谷康弘さん(元橿原市昆虫館学芸員)、村上秀夫さん他(山野草の里づくりの会)

ふるさと大和川源流体験ツアー2022 開催報告

  • 日時:2022年11月3日(木・祝)9:00~14:00
  • 場所:山野草の里(桜井市三谷)

晴れの特異日でもある文化の日、9時に桜井駅に集合し、バスで山野草の里まで移動。源流体験ツアーが始まりました。当日は、体調不良による欠席連絡もあり、13家族34人の参加があり、2班に分かれてアクティビティを実施しました。

■開会式

大和信用金庫 奥田勝也 執行役員・総合企画部長 の挨拶のあと、オリエンテーション。
NASOスタッフの佐々木彩が全体進行を務めました。

■里山探索と水質調査

山野草の里づくりの会の福岡さん他に約1時間かけて里を案内いただき、その歴史や草木の観察、イタドリで笛作りなど、里山の恵みの豊かさと活用について学んだり遊んだりしながら歩きました。

■源流の水質調査

里山探索途中、源流域の水質調査を行いました。

水質調査の目的や調査の仕方を説明したあと、「簡易水質測定器・パックテスト(化学的酸素要求量(COD)・低濃度)」と源流の水を子どもたち全員に配布し、みんなで調査しました。
調査結果が出るまで5分間待っている間、大和川の水質豆知識として、「暮らしと自然のつながり」「大和川水質のうつりかわり」「大和川の汚れの原因」など、図を見せながら説明しました。
調査結果は、2~4mg/Lが多く、きれいな水だと分かりました。源流付近は落ち葉などの分解した自然の有機物が含まれているので、きれいだけど6~8mg/Lと言う結果が出た子どももいました。
比較のため持参した高田川では朝採水で2mg/L、夜採水で6mg/L、井戸水は0mg/Lでした。大和川の汚れの原因は、わたしたちの生活排水が約7割と言われています。水質改善としても温暖化対策としても、各家庭から汚れを出さないよう暮らし方を工夫しようと呼びかけました。

■ビオトープ池の昆虫観察

ビオトープ池では、講師の中谷康弘さんにご指導いただきながら、子どもたちが夢中で生きものを探しつかまえ、図鑑で調べたり中谷さんに教えていただいたりしていました。

■竹クラフト

山野草の里づくりの会及び里山の山野草を守る会の方々にご指導いただき、自分で竹を切り、作りたいものをたくさん工作させていただきました。

■昼食のようす

■工作した作品で遊ぶ

■閉会式

お世話になったこのフィールドを管理する、NPO法人山野草の里づくりの会 村上秀夫 理事長より、山野草の里での取り組みについてお話がありました。
最後は、NPO法人奈良ストップ温暖化の会 当麻潔 理事長の挨拶で終了し、バスで桜井駅まで送迎しました。

■アンケート結果

アンケート結果を見ると、回答者全員が「とてもよかった(とても楽しかった)」「よかった(楽しかった)」と答えてくれ、満足度が高かったことが伺われました。
子どもたちはビオトープ池や里山で夢中になって生きものを探したり、里山の植物で遊んだり、竹クラフトではのこぎりに挑戦したり、身体を使って存分に楽しんだようです。たくさんの感想文や絵が寄せられました。

    (感想より)
  • ・カマキリとくらべてカマの部分のとげがないことを発見できた。
  • ・アカハライモリをつかまえられてうれしかったです。
  • ・タガメやタイコウチ、ミズカマキリがとれるとうれしかったです!今度は7月に行きたいです!
  • ・イネがいろんな種類があってびっくりした。秋グミがおいしかった。
  • ・たのしかったのは、たけくらふとでおもちゃを作ったのがたのしかったです。
  • ・竹切った。上手くなった。ふえをつくった。
  • ・里山、普段ふみ入れない山の中を散策し、植物の話を聞けるのが楽しかった。
  • ・今の子ども達は自然に接する機会が少ないのでこのようなイベントは、とてもありがたく、いい体験になりました。
  • ・大勢の親切なスタッフの方々のお陰で、親も子も楽しい1日を過ごせました。日常の身の回りで出来る温暖化対策を頑張っていくことで恩返しさせて頂きたいと思います。

■川のきれい度マップ
(川のきれい度マップはこちら

夏休みの7月にイベント開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大のため延期となり、子どもたちが夏休み期間中にイベント参加できなくなったことを受けて、少しでも夏休みに取り組めるものを提供したいという思いから、当初から予定していた「川のきれい度マップ」作成に前倒しで取り組みました。この夏休みの水質調査については、NASOインターン学生が中心となって実施しました。
取り組み内容は、希望者に水質調査キット(パックテスト)を郵送し、各自宅近くの川で水質調査を実施し、その結果を報告してもらい、「川のきれい度マップ」としてGoogleマップにマッピングし、WEBサイトにて共有しました。
また、11月3日のイベント終了時にも、各自宅近くの川で水質調査を希望される参加者に、水質調査キット(パックテスト)を渡し、結果を「川のきれい度マップ」にて公開しました。

「水質調査の内容」
調査日・調査時間・天気・調査した川の名前・調査した場所の緯度及び経度・COD値・気温(℃)・水温(℃)・水の色やにおいなど気づいたこと・調査した場所の写真

わたしたちの生活に密接に関係する川に実際に親しんでもらうとともに、水質について数値で見える化することで、現状や原因を知ってもらい各自の生活をふり返ってもらいたいとの思いで実施しました。
夏休みの7月からイベント開催の11月で、大和川源流を含め6市町から11の調査結果が集まりました。COD値は2~8mg/Lと幅広い結果となりました。臭いや色のある川では6~8mg/L、臭いなし・透明な川では2mg/Lの結果が得られ、それらをWEBサイトの地図上で共有できたことは、調査をした子どもたちにとっても気づきや学びのある体験となったのではないかと思います。

■終わりに

新型コロナウイルス感染症の拡大により3年ぶりの開催となったにもかかわらず、例年開催の夏休みの実施を予定していたところ、感染症の急拡大により協議を重ね、延期を決め、11月3日の開催となりました。それにもかかわらず、定員を超える申込があり、無事開催することが出来ました。
大和川流域に暮らすわたしたちの生活の基盤とも言える大和川は、生活排水等が原因で全国水質ランキングワースト上位が続いていました。そこで、源流での体験や、水質調査を通し、川や水に関心を持ってもらい、わたしたちの暮らしと川が密接に関係すること、わたしたちの暮らし方が水質や地球温暖化問題等に影響することを感じてもらうことで、日々の暮らしの中でも少しでも意識しながら生活してもらえればと思っています。
この事業は、大和川流域に暮らし川の保全にも取り組むさまざまな団体・NPO・市民・行政・金融機関の連携協力により、何度も協議を重ね、準備をし、開催当日も協働実施できたことにより成功裏に終了したと感謝申し上げます。

■協力者・団体

実行委員会:NPO法人山野草の里づくりの会、NPO法人さくらい菜の花プロジェクト、大和信用金庫、NPO法人奈良ストップ温暖化の会NASO
協力者:里山の山野草を守る会、MR238号車保存会、水生昆虫観察講師:中谷康弘さん(元橿原市昆虫館学芸員)

川のきれい度マップ

「ふるさと大和川源流体験ツアー」では、イベントの一環として、「①大和川源流の水質調査」と「②ご自宅近くの川の水質調査」を行い、みんなの調査結果が分かる「川のきれい度マップ」を作成し、公開します。

夏休み中、みんな(希望者)が調べた水質調査の結果を随時掲載中
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=19CaNu0IMsqDz_Gr7IZUJLnUNQa5O9UI&usp=sharing

主催:大和川わくわくフェスタ実行委員会
(NPO法人山野草の里づくり会、NPO法人さくらい菜の花プロジェクト、大和信用金庫、NPO法人奈良ストップ温暖化の会)
後援:奈良県
協力:里山の山野草を守る会、MR238号車保存会

ふるさとの川、大和川と私たち…。
奈良盆地を縦横に流れ、この地に暮らしてきた多くの人たちの心の中に生き続けている大和川。
いま、私たちは、未来を生きる子どもたちのためにもう一度原点に戻り、生活の基盤となる大和川の流域で活動するNPO・市民団体が集まり、もう一つの視点から大和川再生を含めたあり方を語り合います。
大和川流域に生活する市民とそこで活躍するボランティア・NPO団体が集まって「大和川わくわくフェスタ実行委員会」を組織し、大和川をテーマにしたイベント「大和川わくわくフェスタ」を、知恵を出しあい協働して実施します。
大和川わくわくフェスタは、大和信用金庫が取り扱う「大和川定期預金」の預入総額の0.01%相当分の金庫出資金と金庫役職員による出資を合算して設けられた「大和川基金」により運営されます。

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